夏休みの集中的な学習を乗り越え、9月の定期テストや模試が一段落したこの時期。受験生の皆さんにとって、10月は少し気持ちが緩みやすい時期でもあります。しかし、実はこの10月こそが「ライバルと差がつく勝負の月」です。ここでペースを上げられるかどうかが、冬以降の成果に直結します。今回は、坂井市で高校受験を控える中学生に向けて、10月の勉強法とモチベーション維持のポイントをご紹介します。

 

10月が分かれ道になる理由

1. 集中しやすい季節
   　涼しい秋は、長時間の学習にも向いています。夏に比べて体力の消耗が少ないため、集中力が続きやすく、勉強量を増やすチャンスです。

2. 模試や過去問演習が本格化
   　9月以降、模試や過去問を解く機会が増え、弱点が浮き彫りになります。この時期に弱点を放置すると、冬に取り返すのが難しくなります。

3. 周りが油断しがち
   　受験生全員が「本気モード」になるのは11月以降。しかし、10月からギアを上げた人はライバルより一歩先を走れるのです。

 

10月にやるべき勉強

1. 基礎固めの最終確認
   　英単語、計算力、理科・社会の重要用語は、今のうちに確実に身につけておきましょう。基礎が固まっていないと、入試問題で応用できません。

2. 苦手科目の克服
   　「苦手だから後回しにする」のは危険です。10月ならまだ十分に巻き返しが可能です。思い切って重点的に取り組むことで、大きな伸びにつながります。

3. 模試・過去問のやり直し
   　間違えた問題を放置せず、必ず解き直しをしましょう。解答を覚えるのではなく、「なぜ間違えたか」を分析することが成績アップの秘訣です。

4. 週単位での学習計画
   　「今日は何をやろうかな」と考えてから勉強を始めるのではなく、「今週でこの単元を終える」と週単位で計画を立てると効率的です。

 

モチベーションを保つ工夫

• 「10月で＋10点」を目標にする
  　模試や学校のテストで「10点アップ」を目標にすると、小さな達成感が積み重なります。

• 仲間と進捗を共有
  　一人ではモチベーションが続かない人も、友人と進み具合を確認し合えば競争心が刺激されます。

• 成果は冬に出ると理解する
  　10月に努力しても、すぐに結果に表れるとは限りません。しかし、この努力が冬に一気に成績となって返ってきます。焦らず続けることが大切です。

 

保護者の方へのメッセージ

　10月はお子さまのやる気が上下しやすい時期です。そんなとき、保護者の皆様の声かけが大きな力になります。例えば「今日も勉強してるね」よりも「昨日の英語どうだった？」と具体的に声をかける方が効果的です。
　また、家庭だけでは勉強のリズムを作るのが難しい場合、塾を活用して学習環境を整えるのも一つの方法です。

 

まとめ ― 今からでも十分間に合う

　10月は「差がつく月」。ここで頑張るかどうかで、受験本番の結果は大きく変わります。基礎固め、苦手克服、模試のやり直し、そして計画的な学習。これらを意識して取り組めば、冬の模試や入試本番で大きな成果につながります。

 

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